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PHP出版社刊 「トップが語る 仕事の指針・心の座標軸」(書籍)

トップが綴る「仕事の指針・心の座標軸」-未来を拓く君たちへ-

言い訳は人の成長を止める

トップが綴る「仕事の指針・心の座標軸」-未来を拓く君たちへ-
2005年12月6日発行 PHP研究所

 私がまだ駆け出しで、ある建材商社の名古屋支店に勤務していた時のことだった。担当した得意先の地元ゼネコンに、業界関係者から「泣く子も黙る」とか「鬼の」といった形容詞付きで恐れられていた名物課長がいた。私もいつ商談に伺ってもお叱りを受けるばかりで、やることなすことのすべてが気に入らないのか、ほとんど相手にして戴けなかった。途方に暮れ、やる気を失いかけていた時、東京へ転勤命令が下った。

 後任と同行し、件の得意先へも転勤の挨拶に伺ったところ、あの名物課長が初めて近くの喫茶店へ私を誘ってくれ、惜別の念を語ってくれた。

 「君は叱り甲斐があった。これからの人生においても絶対に言い訳はするな。自分に非がなかろうが、どんな理由があろうが、言い訳は人間の価値を下げる。無言で耐えてこそ、人の器を育み、素晴らしい仲間や応援者ができる。」

 予想していなかったエールに、驚きと感謝の気持ちから全身が震えた感覚を今でも忘れることができない。 不思議なものであれから20数年経た今、私は社員20数名の住宅関連会社を経営している。公私にかかわらず仕事仲間や社員と話をしていると、私が「自己完結」と「価値貫徹」という言葉を頻繁に使うという指摘を受ける。最近世の中では予測不可能な出来事が多く、企業の経営環境も激動の中にある。しかし、人と人との関わりなくして、どのような企業も事業も成り立つことなどない。あの時贈られて感動した言葉を胸に、人間として、経営者として普遍性を模索し続けることが、事業存続と発展の本質であると確信している。

清水 康弘

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