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ライターの声

第2弾は「Colla:j(コラージ)」編集局の塩野哲也さんのご登場です!



  
塩野さんには「東京家づくり工務店の会」(TO-IZ)のプロモーションでもお世話になっています。

*照明で空間づくり*

  ドイツ・フランクフルトで2年に一度開催されている「ライト&ビルディング」見本市は1,500社以上の照明関連メーカーが出展する世界最大級の照明見本市です。今回初めて取材に行き、ヨーロッパ照明市場の層の厚さに圧倒されました。

 ヨーロッパの住宅照明の基本は、天井から部屋全体を明るくする「シーリング」照明ではなく、フロアスタンドや壁面に取り付けた器具により、必要な場所だけを照明することが多いようです。空間に陰影を作ることで、奥行きのある落ち着いた雰囲気を作り出せます。それだけに照明器具の種類も多彩で、個性的で楽しめる明かりが沢山ありました。
  今、ヨーロッパを席捲しているのはLED化の波です。白熱電球使用率の高かったヨーロッパですが、2012年までに白熱電球の生産をストップすることにより、大幅な省エネを目指しています。「ライト&ビルディング」でも製品の半数以上はLED照明器具でした。

 日本でもLED電球の普及は図られていますが、蛍光灯使用率の高い日本ではその効果は低いのかもしれません。しかしLEDの役割は省エネばかりではありません。発熱量が少なく光量や光の色などをコントロールしやすいLEDは、建築に取り込みやすいというメリットもあります。  例えば部分的に階段や廊下の足下だけを照らしたり、キッチンや家具に照明を組み込むことも容易になります。こうした特性を活かせば、住宅における光の演出はより豊かになります。

 そこで大切になるのが、設計の初期段階から照明のプランを立てていくことです。部屋の用途に応じて、活動的な照明にするか、くつろぎの照明にするか、機能を重視するかを考えることで、多様でメリハリのある空間を創り出せるでしょう。また、朝は活動的な青みの強い光、夜は赤みを効かせたくつろぎの明かりと、時間帯によって光の色を変化させることも可能です。照明がこれからの家づくりの大きなポイントとなっていくことを、見本市の取材からも実感しました。

 参創ハウテックは、住宅のエネルギー問題に早い時期から取り組んでいます。省エネに貢献しながら、新しい住宅の豊かさを実現していく設備が次々と登場するなか、こうした変化に柔軟に対応し、そのリスクとメリットの両面を把握した上で、建て主と共にプランを進めていけるかどうか。  参創ハウテックのオープンな姿勢は、これからの家づくりに欠かせない条件といえるのではないでしょうか。

2010年 春  Webマガジンcolla:J編集局  塩野 哲也

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