施工事例「住みながらリフォーム!窓と天井の断熱改修工事」

REFORM

Prologue

築10年の戸建て住宅に住むK様。夏は非常に暑く、冬はとても寒い上に、室内の結露がひどいので、断熱改修のご相談を頂きました。

K様

屋根からの日射で夏に3階のLDKが暑くなるのを解消したい。冬は窓に結露がひどくてカビが発生している所もあるので心配です。
家全体の断熱性能を上げたいのですが、どうすればよいでしょうか。コストも含めて教えてください。
太陽光発電についても興味があります。

設計者の考え

設計:尾崎

住まいの断熱改修工事は、段階があります。工事がしやすい方法から挙げますと、
①内窓の設置
②屋根の断熱強化
③1階床下の断熱強化
④外壁の断熱強化 となります。
K様からのご相談内容を伺い、今回の断熱改修工事は①と②を行うことにしました。
③については、床下空間が少なく工事が大がかりになるため見合わせ、
④については、今後の外壁のメンテナンスの時に検討することとしました。
太陽光発電の設置については、外観のメンテナンス時に行なった方がコスト的に有利と説明しました。K様のお住まいでは、太陽光発電設置工事には仮設足場が必要だからです。

設計の考え方

Before → After

改修箇所

設計:尾崎

今回の計画では、天井からの熱の逃げを半分に削減し、窓からの熱の逃げを1/3に削減することになりました。
住まい全体の温熱性能はUA値1.10W/㎡Kから0.85W/㎡Kとなります。なんとか次世代省エネルギー基準を満たしました。
大がかりな工事となりますが、将来的に外壁の断熱性能をあげるとZEH基準は目指せるかと思います。

改修工事①

天井の断熱改修工事

設計:尾崎

天井断熱はセルローズファイバーの吹込断熱を選択しました。改修前は高性能グラスウール100㎜でしたが、セルローズファイバーを厚み220㎜で計画しています。セルローズファイバーの吹込断熱は、隙間なく断熱できることも大きなメリットです。
今回のセルローズファイバー吹き込み工事は、株式会社マツナガさんに依頼しました。しっかりと施工している会社です。

※セルロースファイバーとは?
木質繊維を使用して製造された断熱材で、主に古新聞またはダンボールを原料に製造されています。
原料は廃品回収で集めたものではなく、製造したものの市場には流通しなかった余剰品が使われています。
セルロース原料を裁断・攪拌し、難燃剤としてホウ酸や硫酸アンモニウムを添加して製造されています。

現場監督

セルロースファイバーの施工は初めてでしたので興味津々でした。お客様がお住まいでしたので、ホコリや材料が飛び散らないよう養生を徹底するのと工事後の清掃が結構大変でした。また、前面道路の作業車から材料を吹き付けるエンジンを一日中つけっぱなしでしたので、近隣の方々にも気を遣いながら作業しました。

改修工事②

内窓設置工事

設計:尾崎

窓はペアガラスとアルミ枠構造でした。冬の寒い朝は、室内の湿度が50~60%ぐらいで窓の結露が発生すると予想できます。特にLDKは調理の時に水分が蒸発し湿気がでますので、結露しやすいエリアです。
コストを抑えつつ窓の断熱性能をあげるには、内窓の設置が良いです。今回はLow-Eペアガラスの内窓を設置することになりました。

現場監督

家具や荷物を移動しながら23か所の窓を施工しましたので、お客様も大変だったと思います。窓の寸法もピッタリでしたので、施工上の問題は特にありませんでした。

補助金の活用

設計:尾崎

本件は、「家庭における熱の有効利用促進事業」(現在は受付終了)と、「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」の認定を受けました。この制度では、高性能な断熱材や窓などを使って、一定の省エネ効果の向上が見込める断熱リフォームを行なった場合に、その費用の一部が助成されます。
弊社には補助金や助成金の申請実績が多数ございますので、経験豊富なスタッフが対応致します。

こうして改修工事が無事に完了しました。

K様

暖房と冷房の効きが良いように思います。内窓のおかげで結露もおさまり、カビが発生しなくなりました。

設計:尾崎

お客様に快適に暮らしていただいていて、私どもも光栄です。短期間の工事で済み、補助金も活用できたので、良い改修事例となりました。
頂いた光熱費明細をチェックしますと、単純には比較できませんが昨年と比較して、電気が10%、都市ガスが5%の削減となっておりました。

現場監督

お住まいになったまま工事をしたので、順番に家具や荷物を移動していき養生をしながら施工していきました。お施主様には工事している間、他の階でお過ごしいただきました。ご協力頂けたので、予定通り2週間の工期で問題なく工事完了できました。


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